本日は第40回流通懇話会を企画しましたところ多数ご参加いただきましてありがとうございました。
日頃は特約店組合の活動にご協力いただきこの場をお借りしまして御礼申し上げます。
本日は菓子開発コーディネーターの三宅様と三井物産株式会社食料本部等質発酵部粗糖室長の山口様よりご講演賜ります。 三宅様からはお菓子開発の要諦、山口様からは今後の粗糖相場の行方などお聞かせいただけるのではないかと思います。
さて、年頭の所感でも述べましたように、近年糖商の事業遂行のために必要な物価は上昇し続けています。 国民生活の物価は生鮮食品を除いても2020年度比で109.6%の上昇を見せています。 中でも特約店に最も密接に関係する輸送費の中のガソリン代は2020年度比で148%の上昇でした。 そして我々の主な取扱商品である精糖価格は2020年に187.5円だったものが250円となっています。実に133%の上昇です。
さて、問題は特約店が精糖の販売価格をしっかり133%上げられたのかどうかであります。 全てのお客様に満額63円値上げできたでしょうか。 さらに、燃料費、水道光熱費など事業に必要な費用の上昇分までお客様にご負担いただけたでしょうか。 恐らくほとんどといってよいほど精糖価格以外の費用の価格転嫁は出来ていないと思われます。 こうした費用を価格転嫁できないとどうなるか。 将来的に事業の規模を縮小するか、皆さんの給与を減らさざるを得なくなるでしょう。
皆さんは農林水産省の「フェアプライス プロジェクト」の特設ページをご存じでしょうか。
「フェアで良い値を考える」というキャッチコピーで適正な取引を奨励するプロジェクトです。 ホームページを見てみましょう。
「作り手」「売り手」「買い手」三者が全て幸せになるために
誰かが汗をかいて育て
誰かが汗をかいて運び
誰かが汗をかいて売る
たくさんの人たちの汗のリレーでつないできた安くて、良質で、おいしい「日本の食」
けれど、国際情勢や長期的な円安に加え
環境への配慮、働き方の見直し、後継者問題など
さまざまな要因によって
いま、「日本の食」の未来が問われています
なるべく安い方がいい
けれど、そればかりでは
作る人や育てる人の暮らしが立ち行かない
よりおいしく、より良質な日本の「食」を
子どもたちのみらいにつないでいくために
売る人にも、買う人にも、育てる人にも
フェアでいい値を考える
農林水産省ホームページより https://www.maff.go.jp/j/shokusan/fair-price-project/
つまり、政府お墨付きの費用の価格転嫁奨励です。 イメージビデオはベタな演出ではありますが、食に関わる人たちすべてが努力しなければ日本の未来の食はない。 と言っています。 もちろんそれを実現するためには知恵も努力も必要です。 イメージビデオで言うほど簡単なものではないでしょう。 しかし、特約店である我々がそれをやらなければ、精糖の価格は消費者段階まで浸透しませんし、精糖業界を将来に亘り維持していくことが困難になる可能性があります。 持続可能な社会を支えるためには持続可能な企業が多くいなければ実現できないという事です
糖価が安定しているときにこそ手を付けなければ次のチャンスはいつ来るかわかりません。業界挙げてフェアプライスが実現できるよう努力しましょう。
本日は事務局の意向で皆さんに二次会時間を少しでも取って頂くため早めに懇親会を開始いたします。 本日午後の時間はお客様の為の知識武装と業界内懇親を図っていただきたいと思います。