お知らせ

第38回流通懇話会 ご挨拶

本日は第38回流通懇話会を開催しましたところ、想定人数を超えるご参加を賜り誠にありがとうございます。

会場の都合上、若干参加人数を絞らせていただきましたことをお詫び申し上げます。

さて、今年2024年は糖商連にとって2018年から注目しておりました物流危機を迎える年であります。トラックドライバーの人手不足と高齢化に対処するため労働環境から報酬まで是正することで国内の物流を支えていこうというものです。

年初のご挨拶でも申し上げております通り2024年4月以降15%輸送能力が低下するという試算があります。20日間稼働で100運べていたものが85しか運べなくなるということです。もちろん運送量は20日間平均的に稼働しているわけではありませんので運送量の集中している五十日や月末、月初の輸送量は期待値の半分近くに低下する恐れがあります。

こうしたことに対処するためには荷主である特約店がいかに輸送量を平準化できるかが課題になってきます。同様に1か所にかかわる時間、時間当たり輸送量をいかに上げていくかも考える必要があります。

しかし、これは我々だけで解決できる問題ではありません。依頼主であるお客様にも、配送先の荷受け口のお客様にもご協力、ご理解を頂かなければなかなか解決できません。

時間的な余裕を持ったご発注、荷受け口でのスムーズな荷受け、荷役作業の軽減など交渉すべき課題はたくさんあるのですが、問題はお客様とどこまで交渉できるかにかかってきます。契約を切られてしまえば元も子もありませんし、当然お客様にもお客様の都合があります。

国交省はじめ農水省、経産省には矢継ぎ早に法律やガイドラインを通達していただいていますが、浸透するまでには時間がかかるでしょうし、浸透する保証もありません。結局、我々の是正努力にかかっているといっても過言ではありません。配送ドライバーの労働環境や待遇を整えなければ将来において運び手がいなくなることになりかねないからです。

私があえて本日厳しい見方を申し上げるのは来る3月25日に甘味の需給に関する情報交換会が農水省で行われ、糖商連として意見を述べる場を頂いているからです。これから訪れるであろう物流危機に対し、私だけが危機感を持っていても説得力はございません。東日本砂糖特約店協同組合の皆さんはじめ、糖商連組合員が同様の危機感を持ち、業界あげて物流を守る努力をしなければ、あのように重たく持ちにくい商品を将来においてお客様にお届け出来なくなってしまう可能性があるからです。こうした課題については関西砂糖特約店協同組合からも賛意を頂いております。

そして、この問題を製販で協議するため、去る14日精糖工業会業務委員会と糖商連正副理事長会社実務者による初めての会合が行われました。今回は流通における実態について現状を中心に話し合われましたが、今後も継続して合同会議が開催される運びとなっています。

 

さて、本日の第38回流通懇話会は2名のゲストスピーカーにご登壇いただきます。

お一人目は三井物産戦略研究所から酒井様に「期待されるインバウンド需要の拡大と事業機会」について。

お二人目に農水省地域作物課課長補佐 白倉様より「砂糖業界の現状と課題」についてご講演いただきます。

コロナ終息後、訪日客数は順調に増加してきており2023年は2500万人に上ったそうであります。日本は観光資源に恵まれ、食事もおいしく安全であるという認識があるようですが、最大の売りは何といっても「人の心」だと私は思っています。それを象徴するようなお話を一つご披露します。本来であれば東京オリンピック開催の2021年にご披露するようなお話ですが、今年はパリオリンピックも開催されるオリンピックイヤーになりますのでまあ関連がないこともないということでご容赦願います。

1964年の東京オリンピックの時に米国スポーツライターのジム・ミューレー氏の残した文章です。

 

シンプル・グッドバイ 

 サヨナラ・・電光掲示板の文字が闇に浮かぶ・・・・

 日本人にとって国をあげての大事業は終わり、メダルは渡され、幕は下ろされた・・・

 メダルは誰もが取れるものではない・・・

 だが、雨宿りしたら傘をさしかけてくれた少年、

 レーンコートを脱いで貸してくれた運転手、

 チップを取らないタクシー運転手、

  笑顔のエレベーターガール・・・

 さよなら、美しい、親切な国、日本。

 私はこの国全体に金メダルを贈りたい。

 

当時から日本にはオモテナシの心があったということでしょう。それが一番の観光資源であることに気づいていないのは日本人だけかもしれません。

それではご講演よろしくお願いいたします。

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